
自分の好きな時に好きな場所で仕事をすることができる「在宅ワーク」に魅力を感じる人は少なくはないだろう。インターネットの普及により「ポイントサイト」と呼ばれるお金を稼ぐことのできるサイトや、ネットで回答できるアンケートのサイトなども存在する。今では在宅ワークというのは、誰でも気軽にはじめられるものになっている。
今回は実際に以下にあげる在宅ワークを1カ月行った結果を元に、もっとも効率よく稼ぐことができた在宅ワークが何かについて分析・レポートしていきたい。
ポイントサイト
パソコンとインターネットの接続があれば誰でも気軽に始めることのできるのがこのポイントを稼ぐサイトである。
サイトの種類が豊富にあり、どのサイトが良いのかわからなかったので、「一番稼げるポイントサイト」などのキーワードで検索し、評判の良かった「モッピー」と「げん玉」という2つのサイトに絞ってどれだけ稼げるかをやってみた。
なお、ここでは「自分のHPにポイントサイトのバナーを貼ってクリックしてもらうことで稼ぐ」などのインターネット中級~上級者の稼ぎ方ではなく、インターネット初心者の基礎知識のみでどのくらい稼げるかという観点から分析していく。
ポイントサイトをやってみての感想は「最初は稼げるが、その後稼ぎがドンドン落ちていく」である
○ポイントサイトで稼ぐには以下の方法がある
- サイト内のゲームで遊んで稼ぐ
- サイト内のアンケートに答えて稼ぐ
- 広告などをクリックするだけでもらえるポイントで稼ぐ
- 無料会員登録で稼ぐ
- 銀行口座や株取引の口座開設等で稼ぐ
1~3は全く稼げない。ゲーム1回につきもらえるポイントや広告のクリックによるポイントは1~5ポイント(0.1円~0.5円)。短いアンケートだと1件につき1円~2円。長いアンケートは1件につき5円程度。
塵も積もれば・・・というが、少しでも多くお金を稼ぎたいのであれば、別の在宅ワークをした方がいいのではないだろうか。
4については、住所などを入力するので、個人情報が気になるところであるが、アンケートモニターサイトの無料登録等であれば、ダイレクトメール等が来る心配もないので、どんどん登録していった。今のところ特に困ったことは起きていない。1件の登録で20円~80円程度。
「○○が当たるキャンペーンに応募するとポイントがもらえる」などというものもあり、ポイントサイトを通じて懸賞に応募できるものなどもある。
5は一番稼げる。ネット銀行の口座や株取引のできる口座の開設をポイントサイトを通じて行うと1件につき1,000円程度になる。しかし、銀行も証券会社もそんなにたくさんはないので、すべての口座を開設したとしても、稼げる額には限界がある。
また、「不用品の買い取りサービスに査定を申し込み1,000円以上の買い取りが成立すると1,000円分のポイントがもらえる」というものもあり、何かのサービスを利用する時は必ずポイントサイトでポイントの付与をしていないかを確認するとよい。
4、5を中心にやっていると最初の1カ月で1万円は稼ぐことができるだろう。だが、そのうち応募できるものがなくなり、次第に稼ぐことができなくなってくる。
時間をおいて、新しい無料登録の案件が出てくるのを待って、また一気に登録するというムラのある稼ぎ方になっていき、始めたての頃に稼ぐことのできた額をその後達成するのは難しいであろう。
評価:6点(10点満点)
アンケート
ポイントサイトと同様に、パソコンとインターネットの接続があれば誰でも気軽に始めることができる。
「リサーチパネル」「マクロミル」などのアンケートを配信しているサイトに登録してアンケートをやってみた感想は「全然稼げない」である。
単価が安いのである。
「リサーチパネル」のアンケートは1件あたり大体1円~3円程度だった。
そして、「マクロミル」は簡単な短い「事前アンケート」に答えると1件につき3円程度稼げる。事前アンケートで本アンケートの対象者と認定されると、もう少し単価の高い長いアンケートが送られてくる。私の場合は、残念ながらほとんど対象にならなかったようで、本アンケートは全然送られてこなかった。
単価が安いアンケートばかりを配信しているサイトでは、頑張ってもやっと数十円にしかならず、すぐに挫折した。
1件につき200円程度という単価の高いアンケートを配信している「バリュード・オピニオンズ」というサイトもあるが、アンケート自体がかなり長く1時間程度かかったりする。途中で似た質問が数回出され、回答に一貫性がないと判断されると、途中でいきなり強制終了したりもする。
このサイトからはEメールでアンケートの依頼が来るのであるが、単価が高い為人気なようで、メールでのお知らせがきてすぐに回答しないと募集が締め切られてしまう。タイミングを逃すと回答できずに終わってしまう為1週間で1件か2件回答できればいいという状況であった。
評価:4点(10点満点)
口コミの書き込み
口コミの書き込みもパソコンとインターネットの接続があれば、誰でも気軽に始めることができる。そして、なによりもアンケートに比べると単価が高い。
口コミの書き込みをやってみての感想は「該当する案件があれば稼げる」である。
東京などの大都市に住んでいる人であれば、行ったことのあるお店の口コミの募集も比較的簡単に見つかると思うが、私の場合北海道在住なので、募集している口コミの案件がなかなか見つからなかった。そこで、地域を問わず全国の病院の口コミを募集しており、さらに自分の病気の体験を書き込むとポイントがもらえる「caloo」というサイトに登録し、病院の口コミや病気の体験談を書いた。
口コミ1件で150円、病気の体験談については1件につき300円もらえる。
口コミというのは自分の体験や感じたことを書くだけなので、文章も書きやすく10分~15分で書き上げることができる。慣れないうちは、誤字などがないか、文章にまとまりがあるかなどの見直しに時間がかかるかもしれないが、かかったとしてもせいぜい30分程度であろう。
ただ、私の場合はあまり病院に行かないので、行ったことのある病院の数に限りがあり、病気の体験談もそんなになかったので、結局稼げたのは1カ月で1,000円程度だった。そして、この後さらにこのサイトで稼ぐのは難しいと感じている。
評価:8点(10点満点)
コラムの等の記事の作成
コラム等の記事の作成も、パソコンとインターネットの接続があれば誰でも気軽に始めることのできる仕事で、単価も他の在宅ワークに比べてよい。
コラムの等の記事の作成をやってみての感想は「募集案件の種類も多く継続的に稼ぐことができる」である。
記事の作成は「文字を書くのがとにかく嫌い」という場合を除いて一番お勧めだ。
記事の作成というと文章力が必要で、自分にできるのだろうか?などと思うかもしれないが、とにかく一度投稿してみると良いだろう。私の場合は、まずはポイントサイトを通じてたどり着いた「クラウド」という、記事の投稿やデータ入力作業をすることでポイントが稼げるサイトに登録した。これでいいのかと疑問に思いつつ記事を投稿してみると、1週間程度できちんと承認されていた。やってみたのは、与えられたキーワードを指定された回数だけ入れて文字制限の範囲内で記事を作成するというものだ。200文字などの短いもので50円程度1,000文字などの長いものだと300円程度もらえる。
そしてもっと高い単価の仕事がないか探していた際に「在宅ワークス」を発見した。ポイントサイトでたくさんの無料登録をしていた為、あらゆるアンケートや記事作成のサイトから、毎日様々な案件のメールが入ってきていたが、「在宅ワークス」には1,000円をこえる案件の募集もあり単価の高さでは群を抜いていた。自分が書けると思える内容の記事をみつけて、どんどん投稿していく予定だ。
記事の作成は、募集しているトピックの種類も豊富で、継続的に記事を投稿することが可能だ。週に○回投稿するなどルールを決めてコンスタントに投稿していけば毎月固定額を稼ぐことができるであろう。
評価:10点(10点満点)
ネットオークション
ネットオークションは、上記で紹介した在宅ワークに比べ少し面倒で手間がかかる。そして、そもそも売れそうな不用品を持っていない場合は、ネットオークションで稼ぐのは不可能である。
ネットオークションをやってみての感想は「手間がかかるが、不用品を最も高い価格でお金に換えることができる」である。
ネットオークションでは売れるものを出品する必要がある。売れないものをどんどん出品しても、全く稼ぐことができない。では、自分が出品したいものが売れるかをどうやって判断するのかであるが、「ヤフオク」や「楽天オークション」などで同じ商品の過去の入札の記録を調べたり、フリマの携帯アプリ「メルカリ」や「ラクマ」で過去にいくらで取引がされたかを確認し、出品したいものに需要があるのかを判断し、過去に売れた価格ぐらいで出すと売れる。
「楽天オークション」と「ラクマ」はともに手数料、アカウント維持費用などがかからないのだが、出品件数が多い「ヤフオク」「メルカリ」の方が手数料がかかってもたくさんの人に見てもらえるので、高く売ることができる。
家の中の色々な不用品を探して出品してみたが、ブランド品は古いものでもよく売れた。チャックが壊れたバックなども、壊れていることを説明したうえで破格値で出品してみたが売れた。
有名なボディケアブランドのクリームなどについては、期限切れ商品を「訳アリ品」として出品したところこちらも売れた。
反対に需要のないもの(=ノンブランドのハンドバックなど)は何日たっても全く売れない。
もちろん売れたら荷物を発送する必要があり、パッキングをして郵送するのや、買い手に連絡をしたりという取引が面倒だと感じる場合は、リサイクルショップやブランド品買い取り業者に持っていくという方法もあるが、オークションで売るほどの価格にはならないし、壊れているバックなどは買い取ってもらえない。
評価:8点(10点満点)
今回妊娠による退職を機に様々な在宅ワークを試してみたが、ネットオークションで不用品をある程度売却し終わったら、「クラウド」や「在宅ワークス」の記事の作成を中心に在宅ワークをやっていく予定である。
記事の作成は、まだコツも掴んでいない初心者の状態だが、将来継続して行うことができ、単価が高い案件もあるので、これから経験を積み、毎月定額稼げるようにしていきたいと思っている。