
私が在宅ワークを始めたきっかけは、主人の実家の経済状況が厳しく、仕送りをしなければならなくなったからです。主人の毎月の給料から仕送りをすると、我が家の娯楽費を削らなくてはならず、普段から節約に努めている専業主婦の私にとっての唯一の楽しみ、心のゆとりを失うに等しいものでした。そのため、家計のゆとりを少しでも維持できるように働く決心を決めたのです。
私はもともと多くの額を稼ぐつもりはありませんでした。仕送り分+α程の数万円を稼ぐことができればラッキーだなと思っていたくらいだったのです。しかし、仕事にもだいぶ慣れてくるとコンスタントに仕事を受注することができるようになり、仕事を始めてから3ヶ月目あたりからは考えていた金額の倍を稼ぐことができるようになっていました。
稼ぐことが楽しくて…家事・育児が疎かに!
稼ぐことの楽しさを感じてしまった私の生活は在宅ワークが中心となってしまいました。そのため、洗濯が終わってもなかなか干さない、掃除機をかけただけで掃除はあっという間に終わり、食卓の品数は減る、主人が帰宅したら子どもの面倒は任せっきりなど、自ずと専業主婦としての仕事が疎かになってしまっていたのです。
私自身、これじゃダメだなとその都度反省はするのですが、どうしても仕事が楽しくなかなかその生活を見直すことができませんでした。主人も温厚で寛大な為、これに対して特に何も言ってはきませんでした。もしかしたら、在宅ワークを始めたきっかけが主人の実家の経済状況の厳しさからだと知っていたので、何も言えなかったのかもしれません。
仕事に夢中になりすぎ、温厚な主人に変化が!
その状況が1ヶ月ほど続いた頃、ふと気づきました。「旦那がピリピリしている!」と。在宅ワークに夢中になり、家事はもちろんのこと、家族のことまでもないがしろになってしまっていたのです。「これはマズイ!私のせいだ!」と直感しました。
確かにその1ヶ月は、主人の休日でも私はパソコンに向かっていることが多々あり、外出することも少なかったのは確かです。休日はなるべく外に出たいという主人の気持ちも忘れ、子どもの面倒は任せっきりになってしまっていました。
このままでは家族・家庭のためにも良くないと思い、どのようにすれば家事・育児との両立を図れるのかを自分なりに考えはじめました。
在宅ワークと家事・育児の両立のためにはメリハリが大切!
在宅ワークをするにあたって、家事・育児と両立するためには仕事の時間にメリハリをつけることが大切だと気付きました。
家事・育児を優先することを大前提に…
・朝食の後片づけ・掃除・洗濯物を干した後 → 1時間の在宅ワーク
・子どもの散歩・外出後 → 子どもが昼寝中に1~2時間在宅ワーク
・20時頃~子どもを寝かしつけ・後片付け後 → 24時まで在宅ワーク
・主人の休日 = 私の休日 (主人の前では仕事をしない)
このようにしたことで、家事・育児も十分にこなせるようになりましたし、主人の苛立ちも感じなくなりました。決して難しいことではなく、ほんの少しメリハリをつけただけですが、それだけで家族も私自身も充実した毎日を過ごせるようになったので、時間の使い方はとても大切なのだと感じています。
それとともに仕事の効率化も図られたと感じています。これまで一日中ダラダラとパソコンに向かっていたのを、仕事の時間を決めたことで短時間集中という形になり、多くの仕事量をこなせるようになりました。
在宅ワークは、自分の好きな時間に好きなだけできるというメリットがありますが、自分なりに時間にメリハリをつけ、生活に優先順位をつけてやっていかなければ、それがデメリットにもなりかねないと思います。私の場合は家事・育児が何よりも優先すべきことなので、そのことを忘れずに子どもの成長とともに時間の使い方、メリハリのつけ方を変えつつ、これから在宅ワークを長く続けていきたいと思っています。