子どもが小さいうちは家で仕事がしたいと思っていたので、子どもがまだ、小学生と幼稚園児だった頃、「高校生対象の小論文添削員」の在宅ワークを始めました。書くことに不慣れな高校生の小論文や作文の添削で、原稿用紙の向こうにいる子ども達の心が見えるような仕事で楽しかったです。
現在は、その職務経歴を高く評価されて、大学で契約職員として雇用されています。小論文添削員は、7年間続けた仕事なので、いずれ再開することも考えています。
70代のおばあちゃんまで続けられます
家族の病気やイベントなど、会社勤めだと簡単に休めませんが、在宅ワークなら仕事日や仕事量の調整が自由にできます。一週間単位で仕事を依頼されるのですが、できないときは2~3週間休みを取ることができましたし、内容的に難しくてできないと判断した場合は、断ることもできました。
また、出来高制のため、技術が上がれば高単価の仕事を大量に発注されます。しかし、その逆もありで、技術が上がらなければ、低単価で少量の仕事しか発注されません。
自分がどのような内容の原稿を、一週間でどれくらい添削できるのかを把握していれば、発注担当者と話し合って無理なく仕事を続けることができます。実際に70歳を過ぎても内容面で可能ならば、仕事を発注してもらえるようでした。
在宅ワークを一つの会社で長く続けるということは、会社との信頼関係に基づいた職務経歴に結びつき、就活の際、面接試験の度に「コツコツと正確に納期までに収める仕事を長くされていたのですね」と、高く評価されました。
将来が見えなくなる時も
在宅ワークのデメリットとして、低単価と発注量の波があります。収入の頭打ちで、もっと稼ぎたい時に続けるかどうするかを皆悩むようです。仕事の時間を自分で決められるメリットも、段取りを間違えると、締め切り前に徹夜仕事が続くといった、時間に追われるデメリットになることもあります。
突発的なイベントや病気、思った以上に仕事内容が難しくはかどらないときなど、家事と育児のために選んだ仕事なのに、両立できないジレンマにイライラすることもありました。
在宅ワークをするなら、ママ友は絶対にいた方がいい!!
一人でやる仕事だから、一人で悩んでしまう…
そんな時に、助けてくれたのが同じ職場で仕事をする「ママ友」や、他社の添削指導員をしている長いお付き合いの「ママ友」でした。
同じ職場で仕事をする「ママ友」を見つけるのは、自分から動けば意外に簡単です。年に数回研修会があったのですが、私はズボラで担当者から催促されないと出席しないような添削指導員でした。
しかし、一度出席してみたら当然学ぶことも多く、担当者にもアピールできて仕事も増やしてもらえることが分かったので、それ以来全ての研修会に出席しました。その時に、周りの添削指導員に話しかけて「ママ友」を少しずつ増やしました。
原稿の納品日時は皆バラバラですが、会社に持ち込んだ時にたまたま一緒の時間になった添削指導員と会社の外で井戸端会議を長々としました。そこで仲良くなった「ママ友」と約束をして研修会に参加するのも楽しみの一つでした。また、添削した原稿を確認してくださる担当者と、機会があれば色々と話すようにしました。
積極的に自分から話しかけて、連絡先を交換し、すぐにお茶会やランチ会を計画。普段は会わない人たちなので、マメに連絡をして、できるだけ早く深く仲良くなるようにしました。
ママ友と情報交換して、仕事もプライベートも楽しみましょう!!
同じ内容の仕事が長く続くことで、モチベーションが下がってしまったり、仕事の時間を上手く作れなかったり、皆同じような悩みを抱えて仕事をしているので、お互いの仕事内容を教え合ったり、相談したりすることで、「みんな頑張ってるから、私も頑張ろうかな」って思えるようになりました。
初めての「ランチ会」
最初は真面目に情報交換しました。スキルを上げるには?どの程度の時間をかけて、どのような仕事をしているのか?など、仕事に直結するお話です。
次に「ひょっとしたら私って仕事できない人かも…」と、ビクビクしながら皆が依頼されている仕事内容を聞きます。自分と被る課題や、自分には一切振られることのない課題などを話題にすることで、仕事をするうえでの自分の適性や会社での立ち位置が分かります。
今後の仕事に役立ちそうな社内の情報を集めました。
- 添削した原稿にダメ出しが出る時は、どのような場合なのか
- 今後の会社の方向性はどのようなものなのか
- 自分たちの仕事はどう変化するのか
など、皆それぞれに持っている情報を提供しあって、自宅に帰ってから作戦を練ります。
ここからがランチ会の最も楽しい時間
「ママ友」の子ども達の通う学校はそれぞれ違うので、他学区の幼稚園・小学・中学の様子を教え合います。塾の情報やお母さんたちの子育て事情など、自分の学区だけでは情報が偏りがちなので、子どもの将来の教育を見据えて話し合います。
教育の話題から「ママ友」のプライベートな話題に変わると、アルコールが無くても「やかましい女子グループ」になっていきます。将来の仕事のことや趣味のこと、ランチ会のお店のことやお小遣いのこと…女子会の締めは、ここにありますね。
在宅ワークでは、家族としか話さない日が続くこともあります。できれば、同じような在宅ワークをしている人たちとリアル、SNSに拘わらずに繋がっていけると、一人で悩んだりすることがなくなります。子ども繋がりの「ママ友」だけでなく、職場や仕事関係の「ママ友」を作ることで、居場所が増えて世界が広がります。
積極的に友達を作って、在宅ワークを楽しみましょう。