
先日、個人でピアノ教室を開いている友人とランチを楽しんでいたところ、友人がこんな愚痴をこぼしていたのです。「もう確定申告の時期だ。確定申告って大変なんだよね。」と。
ピアノ教室は自営業の部類なので、確定申告をしなければならないのです。一方私自身は、在宅ワークで月数万を稼いではいましたが扶養控除内の稼ぎなので「103万」以上稼がなければ自分には関係のない話と思っていました。
しかし、家に帰ってからもどうにも友人の話が気になったのでパソコンで検索をしてみることに。すると、「月4万」以上を稼いでいる人は危険!という、とんでもない事実が待ち受けていたのです。
所得が38万以上は確定申告が必要!
在宅ワークはパート業務と同じだと思っていた私は、よく聞く「103万の壁」を超えなければ主人の扶養控除から外されることなくいられると思っていました。
しかし、在宅ワークはパート業務とは異なるので「自営業」と同じ扱いになります。年間所得が38万円を超えてしまった場合、確定申告をしなければ扶養控除から外されてしまいます。
そんなの知らない!そもそも確定申告ってなに!と、税金に無頓着な私はパニックに陥り、検索魔と化し鬼の形相で確定申告のことを洗いざらい調べることになりました。
そもそも、確定申告ってなに?
業種を問わずお仕事をしている人には必ず「所得税」を払う必要があります。この所得税とは個人の所得に対して課せられる税金で、私たち在宅ワーカーは自営業に分類されます。
自営業の場合は、『1年間を通した収入額-経費=所得』のことを指します。確定申告とは、税金を納付するため(または払い過ぎた税金を還付してもらうため)前年の所得や控除額を申告することを言います。
「収入」と「所得」ってどう違うの?
ここで大切なのは収入と所得の違いです。先ほど、確定申告は前年の所得を申告する必要があることをお伝えしました。前年の所得つまり年間所得はどう計算するかを説明していきます。
まず、在宅ワークでライターのお仕事(1記事5000円)の案件を受注したとします。この5000円が「収入」です。
ライターのお仕事をするのに当然パソコンが必要ですよね。パソコンも電気代を使用します。仕事を行う場所も必要です。
例えば電車で2駅移動し、そこの喫茶店で仕事をしたとします。この時に必要だった、「交通費」や「喫茶店代」を費用を「経費」と呼びます。
この経費が例えば2000円かかったとすると、5000円の「収入」-2000円の「経費」=3000円が「所得」となるのです。
(経費参考)
確定申告をしなければいけない在宅ワーカーはこんな人!
- 年間所得額が38万円を超えている人(※副業として行っている人は20万から
- 複数のところから仕事を請け負っている人
(具体的には、国税庁の確定申告の特集ページを確認しましょう)
確定申告のノウハウを教えます!
どうしよう、所得額が38万円を超えている…このままだと旦那さんの扶養控除から外されてしまう…と心配している方は必見!でも大丈夫。確定申告をすれば来年も旦那さんの扶養家族でいられます。初心者でも分かりやすい確定申告の申請の仕方を教えます。
1. 税務署で開業届出書を提出しよう。
在宅ワークをはじめたら、開業後(在宅ワーク開始)1か月以内に税務省に行き「個人事業の開業届出書」を提出しましょう。そうすることで確定申告をすることが出来ます。
※1か月以内に届出をだしていない場合、税務省で確認をとりましょう。特にペナルティが発生することはありませんのでご安心ください。
2.確定申告の期間はいつ?
毎年2月15日~3月15日の期間です。
※期限内に提出しなければ「期限後申告」になり遅れた分の延滞税や無申告加算税を支払わなければないない場合があります。
3. 確定申告にはなにが必要なの?
- 申告書(税務省でもらえます)
- 印鑑(シャチハタは不可)
- 経費の領収書(源泉徴収票)
早速やってみよう確定申告
必要書類ができあがったら、お住まいの地域にある税務省に行き、確定申告を行いましょう。
特に確定申告がはじめての人は不備があっては困りますので確定申告の時期が来たらなるべく早くに申請することをおすすめします。確定申告は面倒ですが、やっておくととっても便利です。安心してお仕事をするために、確定申告は必ずやりましょう。
(具体的な手続きや方法は、国税庁のHP(所得税【確定申告書等作成コーナー】)へ)