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帰国子女が仕事で「うざい」と思われないための3つの留意点

帰国子女が仕事で「うざい」と思われないための3つの留意点

親の仕事や結婚などのきっかけで海外で暮らし、日本に戻ったら…そこに待ち構えているのは「帰国子女」という名札。二ヶ国語以上を操れるから、仕事の選択肢は増えるし、いい事ばかりなんじゃないの?という声も聞こえてくるけど、そのイメージはどうなんでしょう?

「気が強そう」「自己主張の激しい人が多い」「カタカナばっかり使って、嫌味っぽい」って、まだ仕事も始めていないうちから決めつけらてしまう場合も。

では、どうすれば日本の職場で浮かない・嫌われないように上手に働けるんでしょうか?苦労している帰国子女の皆さんの声を拾ってみました!

1. 「アメリカでは~だったから」はNG !

これ、帰国子女の皆さんは、誰でもやらかしてしまうNGワードなんです。

  • 「アメリカじゃ、ボスを含めてみんなファーストネームで呼びあうので、私のことは○○って呼んで下さい」
  • 「アメリカでは残業する人は能力がないと思われるんですけど」
  • 「えー?ティーブレイクないんですか?アメリカじゃ、ドーナツとかで三時の休憩があるんですよ」
  • 「有給をまとめて二週間取っちゃいけないんですか?アメリカじゃ、ホリディに休みをまとめるのって常識です」

職場仲間は全員、「ここは日本だし!」との心の中で思ってます。

「郷に入れば郷に従え」、このことわざを頭に叩き込みましょう。

2.「まずYes、Noをはっきり」はNG

YES or NO欧米では、子供たちに小さい頃から独立心を養うための訓練を徹底します。自分の考えをきちんと口にしなければ、そこにいないのも同じ、と親に言われて育つんです。まずは「Yes or No?」をはっきりさせ、その後に説明する、というのが染みついています。

しかし、これを日本社会でやらかすと、周りの空気を凍らせてしまうことでしょう。

では、どんな風に言い換えればいいのでしょうか?それは、狭い島国・NIPPONで人間関係をこじらせない“オブラート話術”を身につけることです!少し例をあげてみます。

・「これ、コピーお願いできるかな」に対して
 →NG: 「いえ、今ほかの仕事してるんで」
 →OK:「大丈夫です。このお仕事、いつまで待っていただけますか?」

・「ねぇ、今日のランチは外に行かない?」 
 →NG:「だめ、私もうコンビニで買ってあるから」
 →OK:「いいわねー。あ、私コンビニでお昼買ってきちゃったぁ…誰かに買ってもらおっかなぁ」

・「次の課内の飲み会、行ける人―?」 
 →NG:「その日はもう約束があるので、行けません」
 →OK:「ごめんなさい。その日、家族の誕生日なんです。次は絶対に参加したいです。」

優柔不断そうに聞こえるかも知れませんが、あまり重要じゃないことは、人間関係を優先しましょう。

3.「フランクなコミュニケーション」はNG!

「フランクなコミュニケーション」はNG!これが帰国子女にとっては一番大きな壁になることでしょう。

出来ればシリーズ化してお伝えしたいくらい、たくさんあるのですが、ここではまず、少しの例を出して頭をウンウンと縦に振っていただきたいと思います。

失敗例 その1:上司に相談したいことがあったとき

NG:「山田課長、お話があるんですけどいいですか?」
 →何だ、どうした!上司の目が丸くなりますね。暇そうに見えるかも知れませんが、上司は常に全体に目配りをして、業務が回るように仕事をしているはずですので、内心は《そんなに急なことなのか?仕事辞めたいって言い出すんじゃないだろうな?》と構えてしまいます。書類に埋もれてる時だと、《なんだなんだ急に。クレームか?この書類見えてないのか?》と、ただの邪魔者になってしまう可能性もある切り出し方です。

OK:「失礼します。課長、いつでも良いのでお時間取っていただけないでしょうか。相談に乗っていただきたいことがあるんです」
 →これくらい柔らかに行きましょう。

失敗例 その2:社外からかかってきた電話にスタッフの不在を告げる

NG:「△△さんは今、休憩中です。 何かあれば私が聞いておきます。」
 →この人、もしかしたら社長さんかも?っていう位、横柄な印象を与えてしまいます。社外からかかってきた電話は大切な顧客や取引先ですので、不在をわびる言葉からスタートしましょう。

OK:「大変申し訳ございません。△△は只今、席を外しております。何かございましたら承りますが。。。」
 →なんで何でもかんでも謝るんだ!って思うかも知れませんが、このフレーズが組織敬語なのですね。そして、社内の人間には《さん》をつけずに呼び捨てにします。あくまでも社外に対して自分は謙譲語を使ってください。

失敗例 その3:自分の企画が通らなかったときに、その理由を聞きたいとき

NG:「私の企画、どこがいけなかったんですか?」
 →お前はどこの何様だ!と誰もが突っ込みたくなります。

OK:「次のチャンスに反省として参考にしたいので、駄目だったところを教えてもらえるとありがたいのですが」
 →“へりくだる” これぞ、日本社会の象徴ですね。

失敗例 その4:残業しているみなさんより先に帰るとき

NG:「私、お先に帰りまーす!何かあったらメモ残しておいてください」
 →非協力的な奴だという空気を読みましょう。

OK:「私の今日の仕事、なんとかメドがついたんですが、何かお手伝いできることありますか?」
 →早く帰りたくても〔私は協力しますよ〕的なポーズをしてから、帰りましょう!

 

どうでしょうか? 帰国子女の皆さんは「ひぃ~ やってるかもぉ!」と冷や汗が出たんじゃないでしょうか。今から日本で仕事を探す人、すでに職場で悩みを抱えている人、そんな方のお役に立てたら本望です。

ここでは、NGなボディ・ランゲージについて触れていませんが、それはまたの機会に C U Next Time!

monkeykana

monkeykana

三重県に住む53歳の兼業主婦です。日本・海外問わず、キャリアを積んできたものの、帰国後は日本の地方の雇用の厳しさを目の当たりにすることも…

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